人間ドック 尿検査(検尿)

尿検査

尿検査(検尿)で何がわかるの?

人間ドックでは尿検査(検尿)が必ずといっていいほどありますが、いったい「おしっこ」で何を調べているのでしょうか?

人の尿は血液の成分から腎臓で作られます。ですから、血液の状態や腎臓の機能、尿が作られてから排泄されるまでの過程の異常を知ることが出来ます。

腎臓は血液をろ過して体の維持に不要な老廃物や毒素を尿として排泄する役割をしますが、逆に体にとって必要な糖分やタンパク質等は排泄しないように調節することも大事な仕事の一つです。また、細胞が生きていく為の活動に不可欠な電解質(ミネラル)の調節をする役割もあります。尿検査(検尿)では、この排泄機能と排泄しないための腎臓の機能や、電解質調節がうまくいっているかどうか? 尿路(腎臓-尿管-膀胱-尿道)に異常がないか? などを調べます。

尿蛋白

血液中に含まれるタンパク質には、水分調節や栄養分の運搬、免疫機能に関与する抗体など、さまざまな蛋白質が含まれています。

たん白質は、人が生きていく為になくてはならないものですから、尿の中に捨てたくないのです。ですから腎臓で血液から尿を作る際には尿の中に漏れ出さないようになっています。

正常の腎臓組織が壊れてしまうような場合(腎炎等)には、通常尿の中に漏れ出ないタンパク質が尿の中に検出されます。

尿糖

これはその名のとおり、尿の中に糖分(ブドウ糖)が混ざっているかどうかを検査する糖尿病の検査項目です。ただ、尿糖が陽性(+)の場合、2通りの異常が考えられます。

一つは血糖値が高い場合。これは、いわゆる糖尿病です。通常、腎臓は血糖値が170mg/dl位を超えると、不要な糖分を尿の中に排泄するしくみになっています。糖尿病で血糖値が170mg/dl位を超える場合は、尿中に糖分が出てきます。

もう一つは、腎臓に異常がある場合です。この場合は、血糖値が170mg/dl位を超えていないにもかかわらず、おしっこの中に糖分が漏れ出してきます。ですから、尿糖が陽性(+)の場合でも2通りの異常が考えられるのですね。

尿潜血

尿が赤くなるくらいに血が混ざっている場合を「血尿」といい、顕微鏡で見なくては分からないくらい(目に見えないくらい)の微量な血液が尿に混ざっている場合を「尿潜血」といいます。

尿に血液が混ざっている場合は、腎炎やネフローゼなどの腎臓に炎症が起こっている場合、もしくは膀胱炎などの尿路感染症、尿路結石(腎結石・尿管結石・膀胱結石など)、癌などが考えられます。

白血球

膀胱炎に代表される「尿路感染症」。代表的なものは大腸菌による膀胱炎です。 尿路感染症の原因は細菌(ばいきん)が多いのですが、他にもカビ(真菌)の一種の「カンジダ」や、原虫のトリコモナスなども尿路感染症の原因になります。

普段、清潔な尿路に感染症がおこると、免疫機能が発動されて免疫の主役である「白血球」が尿路に集まってきます。ついでに尿の中にも多量に混ざります。 つまり、「おしっこ」の中に白血球がたくさんあるということは、何らかの異物が尿路に侵入しているということが疑われます。

ウロビリノーゲン

古くなった赤血球は肝臓や脾臓で壊され、赤血球の中のヘモグロビンはビリルビンという胆汁に含まれる色素にかえられて、腸内に排泄されます。腸内に排泄されたビリルビンは、さらに腸内細菌に分解されてウロビリノーゲンに変わります。ウロビリノーゲンの大半は便と一緒に排泄されますが、一部は腸管から吸収され、再び肝臓へと戻って血液中や腎臓をめぐり尿中に排泄されます。

正常でも尿の中にウロビリノーゲンは少し含まれていますが、異常に多い場合には赤血球が多量に壊されてしまう溶血性黄疸や肝臓の障害などが考えられます。逆に尿中のウロビリノーゲンがゼロの場合は、胆汁の通り道が何らかの原因で詰っているのではないか? が疑われます。

尿沈渣

ここまで解説した検査方法は、試験紙での化学反応を利用した検査方法です。つまり、化学反応の結果から間接的に異常を見つけるという検査で、定性法と呼ばれるもの。よくプラス(+)とか2プラス(++)とかっていうような表現であらわされます。

尿沈渣という検査項目は、尿を遠心分離機にかけて沈殿した成分を顕微鏡を使って直接見る検査です。尿の沈殿物質には赤血球や白血球、細胞成分、結晶成分などがあり、直接顕微鏡で見て検査することによって客観的な検査結果が得られます。例えば、血液の成分の赤血球が尿の中に何個混ざっているのか? とか、がん細胞が尿に混ざっているとかがわかるのです。

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